“二棟”の読み方と例文
読み方割合
ふたむね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六畳と三畳二間の二軒長屋が二棟ふたむねならんで立っていた。Nはたった一度書いたことのある「中央公論」を用意していてそれを見せ、信用させた。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
別荘と畑一つ隔たりて牛乳屋ちちやあり、かしの木に取り囲まれし二棟ふたむねは右なるに牛七匹住み、左なるに人五人住みつ、夫婦に小供こども二人ふたり一人ひとり雇男おとこ配達人はいたつなり。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
我々の別荘は、円柱の並んだ木造の地主屋敷じぬしやしきと、さらに二棟ふたむねの平べったい傍屋はなれから成っていた。左手の傍屋は、安ものの壁紙かべがみを作るっぽけな工場になっている。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)