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乾山
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けんざん
ふりがな文庫
“
乾山
(
けんざん
)” の例文
彼の作品に比すれば、その孫の
光甫
(
こうほ
)
や
甥
(
おい
)
の子
光琳
(
こうりん
)
および
乾山
(
けんざん
)
の立派な作もほとんど光を失うのである。いわゆる光琳派はすべて、茶道の表現である。
茶の本:04 茶の本
(新字新仮名)
/
岡倉天心
、
岡倉覚三
(著)
なお個人作家としては
仁清
(
にんせい
)
、
乾山
(
けんざん
)
、
木米
(
もくべい
)
等もっとも崇敬の的となり、
好事家
(
こうずか
)
識者の間に重きをなしております。
近作鉢の会に一言
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
例えば著名な個人陶工として
乾山
(
けんざん
)
を選ぶとする。もし彼の焼物からそこに描かれた絵画を取り去ったら、何が残るであろうか。絵画が彼の焼物を支える力である。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
「
乾山
(
けんざん
)
の皿はどっさりあったのだが、みんな、法印に
賺
(
す
)
かされて、もってってしまわれやがった。」
旧聞日本橋:23 鉄くそぶとり(続旧聞日本橋・その二)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
それを
弥
(
いや
)
が上にもアコギな掘出し
気
(
ぎ
)
で、三円五十銭で
乾山
(
けんざん
)
の皿を買おうなんぞという
図〻
(
ずうずう
)
しい料簡を腹の底に持っていたとて、何の、
乾也
(
けんや
)
だって手に入る訳はありはしない。
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
このたびは日本の元禄時代の尾形
光琳
(
こうりん
)
と尾形
乾山
(
けんざん
)
と二人の仕事に一ばん眼をみはりました。
トカトントン
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
初期の浮世絵師が
日永
(
ひなが
)
にまかせて丹青の筆をこめたような、お国
歌舞伎
(
かぶき
)
の図を描いた二枚折りの屏風が立て廻されてあって、床には、
細仕立
(
ほそじたて
)
の
乾山
(
けんざん
)
の水墨物と香炉には冷ややかな
薫烟
(
くんえん
)
が
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
老いた者も若い者も彼らの繰り返しと汗とによって、優れた画工となったのである。読者よ、あの卓越した
乾山
(
けんざん
)
すらも、彼らほどには自由に描いてはいないのである。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
今日まで絵附のものと云えば、あるいは
仁清
(
にんせい
)
とか、
乾山
(
けんざん
)
とかを好んで歴史に語る。そうしてこれらの行灯皿に至っては語る者が誰一人ない。だが両者の間にそれほどの差違があろうか。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
乾
常用漢字
中学
部首:⼄
11画
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
“乾”で始まる語句
乾
乾児
乾坤
乾分
乾物
乾燥
乾酪
乾坤一擲
乾干
乾草