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上上吉
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じょうじょうきち
たった
一人、
江戸で
生れて
江戸で
育った
吉次が、
他の
女形を
尻目にかけて、めきめきと
売出した
調子もよく、やがて二
代目菊之丞を
継いでからは
上上吉の
評判記は
宝暦六年、二代目を継いで
上上吉に進み、
地芸と所作をよくして『
古今無双の
艶者』
なまじ
知ってる
顔よりも、はじめて
会って
見る
方に、はずむ
話があるものだ。——それにお
前、
相手は
当時上上吉の
女形、
会ってるだけでも、
気が
晴れ
晴れとするようだぜ