三句さんく)” の例文
もちろん、かういふ音數おんすうおほ片歌かたうたも、三句さんくから出來できてゐるのだといふことをわすれて、五句ごくになつたところからも、短歌たんかは、出來できるのであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
片歌かたうたは、三句さんくから出來できてゐて、一番いちばんめの五音ごおん二番にばんめの七音しちおん第三だいさんがまた七音しちおん、といふふうになつてゐるのが普通ふつうで、その音數おんすうには、多少たしよう變化へんかがあります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
かんじてゐるところはよろしいが、うへ三句さんくがごた/\として、かんじた氣分きぶんがすっきりとあらはれてゐません。けれどもこのひとは、まづ大體だいたいかういふ調子ちようしに、一筋ひとすぢうたふのが得意とくいだつたとえます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)