“一義”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちぎ66.7%
かずよし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先主の垂訓すいくんにも、わが家は分を守るを一義いちぎとし、天下をのぞむなかれといましめられておられる。いかに富強でも中国は辺土に過ぎず、中央をむる利は持たない。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それがしが望みというは、せっかく人として生れ、人の生涯の終りにも近づきおれば、このにあたって、人たるの道を踏みはずしたくない、という一義いちぎに極まりまする。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
村田清風の詩は、嘉永かえい四年が叔父徳富一義かずよし、小楠翁にばいして天下を周遊するに際し、親しく村田翁に授りたるもの、今や蔵して余の家にり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)