“義一”の読み方と例文
読み方割合
ぎいち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長男義一ぎいちは十六才になって、いよいよ学問はだめだときまりがついた。北海道に走って牧夫ぼくふをしている。三里塚りづかの両親もあいついで世をった。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
義一ぎいちさん(葉子が古藤をこう名で呼んだのはこの時が始めてだった)あなたがけさ、しんの正直ななんとかだとおっしゃった木村に縁づくようになったのも、その晩の事です。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
長男義一ぎいちはふとってつやつやしい赤い顔を、ふとんからとしてすやすやねむっている。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)