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一幅
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ひとはゞ
ふりがな文庫
“
一幅
(
ひとはゞ
)” の例文
彼
(
かれ
)
は
慌
(
あわたゞ
)
しく
窓
(
まど
)
を
開
(
ひら
)
いて、
呼吸
(
いき
)
のありたけを
口
(
くち
)
から
吐出
(
はきだ
)
すが
如
(
ごと
)
くに
月
(
つき
)
を
仰
(
あふ
)
ぐ、と
澄切
(
すみき
)
つた
山
(
やま
)
の
腰
(
こし
)
に、
一幅
(
ひとはゞ
)
のむら
尾花
(
をばな
)
を
殘
(
のこ
)
して、
室内
(
しつない
)
の
煙
(
けむり
)
が
透
(
す
)
く。それが
岩
(
いは
)
に
浸込
(
しみこ
)
んで
次第
(
しだい
)
に
消
(
き
)
える。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
裾の長きを引上げて
一幅
(
ひとはゞ
)
の縮緬にて腰を
緊
(
し
)
め、然る後に
衣紋
(
えもん
)
を直し、
胸襟
(
きようきん
)
を整ふ、この時用ゐるを腰帯といふ、勿論外形にあらわれざる処、色は紅白、人の好に因る、
価値
(
あたひ
)
の低きはめりんすもあり。
当世女装一斑
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
幅
常用漢字
中学
部首:⼱
12画
“一幅”で始まる語句
一幅淞波