“水際立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずぎわだ68.8%
みづぎはた12.5%
みずきわだ6.3%
みずぎわた6.3%
みづぎはだ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明るい処で向い合ってみると又、一段と水際立みずぎわだった若侍であった。外八文字に踏開ふみひらいた姿が、スッキリしているばかりではない。
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
粧飾つくりより相貌かほだちまで水際立みづぎはたちて、ただならずこびを含めるは、色を売るものの仮の姿したるにはあらずやと、始めて彼を見るものは皆疑へり。一番の勝負の果てぬ間に、宮といふ名はあまねく知られぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
只々もう御勇ましさ、水際立みずきわだって御見事というよりほかに言いようがござりませぬ。山の頂きからまろび落ちる大岩を身一つで支えようとするようなもので厶ります。
十万石の怪談 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
直ぐ隣の腰かけに、水際立みずぎわたってすっきりとしたなりをした十八九の庇髪ひさしがみが三人並んで居る。二人は心をそらにして呂昇の方を見入って居る。一人の金縁眼鏡には露が光って居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
水際立みづぎはだつた演出ではないか。
吉原百人斬り (新字旧仮名) / 正岡容(著)