“ペーヴメント”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
舗道37.5%
鋪石25.0%
石畳12.5%
舗床12.5%
舗石道12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いやにだだッ広くなった舗道ペーヴメントの上でゆらめくものはといえば、あちらこちらの横丁から吹き寄せられてきた雑多な紙屑ばかり。これがまるでしょうあるもののように、妙に生々と動き廻っている。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
電車道の、鋪石ペーヴメントが悪くなっているせいか、車台はしきりに動揺した。信一郎の心も、それに連れて、軽い動揺を続けている。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
落ちたのは二階のバルコニーからでしたが、飯倉台の崖の上に立ったやしきなので、下の石畳ペーヴメントまでは三十尺もあったでしょう。佐良井は頭を打ち割ってあけんで死んでしまいました。
死の舞踏 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
位地いちは津田の降りた舗床ペーヴメントと車道を一つへだてた四つ角の一端なので、二人の視線が調子よく合わない以上、夜と人とちらちらする燭光が、相互の認識をさえぎる便利があった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼女はその男からのがれるようにして、車道を越えて向こう側の舗石道ペーヴメントに渡ろうとした。電車がピストン・ロットのように、右から左へ、左から右へと、矢継ぎ早にかすめて行った。青バスが唸って行く。
(新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)