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『指』
ふりがな文庫
『
指
(
ゆび
)
』
彼女は銀座裏で一匹のすっぽんを買った。彼女のそれを大型の鰐皮製のオペラ・バッグに落とし込んで、銀座のペーヴメントに出た。 宵の銀座は賑っていた。彼女は人の肩を押し分けるようにしながら、尾張町の停留所の方へ歩いた。店を開きかけた露店商人が客を …
著者
佐左木俊郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文学時代」1929(昭和4)年6月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
渇
(
つ
)
廃
(
よ
)
賑
(
にぎわ
)
逃
(
のが
)
蟇口
(
がまぐち
)
鰐
(
わに
)
錦紗
(
きんしゃ
)
銜
(
くわ
)
這入
(
はい
)
身体
(
からだ
)
視詰
(
みつ
)
衷
(
うち
)
厭
(
いや
)
纏
(
まと
)
眼深
(
まぶか
)
生血
(
なまち
)
渇
(
かわ
)
涸
(
か
)
掠
(
かす
)
啜
(
すす
)
題名が同じ作品
指
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)