『指』
彼女は銀座裏で一匹のすっぽんを買った。彼女のそれを大型の鰐皮製のオペラ・バッグに落とし込んで、銀座のペーヴメントに出た。 宵の銀座は賑っていた。彼女は人の肩を押し分けるようにしながら、尾張町の停留所の方へ歩いた。店を開きかけた露店商人が客を …
| 著者 | 佐左木俊郎 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
| 初出 | 「文学時代」1929(昭和4)年6月号 |
| 文字種別 | 新字新仮名 |
| 読書目安時間 | 約5分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約8分(300文字/分) |
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