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『指』
ふりがな文庫
『
指
(
ゆび
)
』
患者は手術の麻酔から醒めて私の顔を見た。 右手に厚ぼったく繃帯が巻いてあったが、手首を切断されていることは、少しも知らない。 彼は名のあるピアニストだから、右手首がなくなったことは致命傷であった。犯人は彼の名声をねたむ同業者かもしれない。 …
著者
江戸川乱歩
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「ヒッチコック マガジン」宝石社、1960(昭和35)年1月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
漬
(
づ
)
付添
(
つきそ
)
落胆
(
らくたん
)
訊
(
たず
)
上膊
(
じょうはく
)
呟
(
つぶや
)
咄嗟
(
とっさ
)
圧
(
お
)
弾
(
ひ
)
恰好
(
かっこう
)
瓶
(
びん
)
繃帯
(
ほうたい
)
蟹
(
かに
)
醒
(
さ
)
題名が同じ作品
指
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)