“ビールびん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
麦酒瓶44.4%
麦酒罎22.2%
麥酒瓶11.1%
麥酒罎11.1%
麦酒壜11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから二人はせっせと汁を瓶につめてせんをしました。麦酒瓶ビールびん二十本ばかり出来あがりました。「特製御葡萄水」といふ、去年のはり紙のあるのもあります。
葡萄水 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
しかし半之丞もお松にはよほど夢中になっていたのでしょう。何しろお松は癇癪かんしゃくを起すと、半之丞のむなぐらをとって引きずり倒し、麦酒罎ビールびんなぐりなどもしたものです。
温泉だより (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
二人とも兩手に麥酒瓶ビールびんを持つて、いきせき切つて來た。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
彼等かれらには饂飩うどんおほきなざると二升樽しようだるとそれから醤油しやうゆ容器いれものである麥酒罎ビールびんとがげられた。垣根かきねそととき彼等かれら假聲こわいろしてどつとはやてゝまたはやした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
一にも二にもお梅さんだから、お梅さんが他の客のところへ長く行っていたりすると、ヤケを起して麦酒壜ビールびんをたたきつけたり、卓子ごと二階の窓から往来へおっぽりだした。
ヒウザン会とパンの会 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)