“シンボル”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
象徴68.8%
表象15.6%
符号6.3%
徽號3.1%
表彰3.1%
表徴3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宮本武蔵の疑義されやすい点は、そして時には書評的な誤解をうけるのも、剣に象徴シンボルされた人間や、封建の種々相などにあるのであろう。
宮本武蔵:01 序、はしがき (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後生大切ごしょうだいじに家内のお供をして歩くんだから芸のない野暮天の骨頂だよ。然るに二個連れは社会的勢力の表象シンボルで、大阪紳士の理想といっても過言でない
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
打ち崩されるたびにまた同じ順序がすぐ繰返された。自分はついに彼女のくちびるの色まで鮮かに見た。その唇の両端りょうはしにあたる筋肉が声に出ない言葉の符号シンボルのごとくかすかに顫動せんどうするのを見た。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
漢人は異族に羈絆さるるよりも、その羈絆の徽號シンボルとして辮髮・胡服を強制さるることを、大屈辱と信じて居る。
支那人弁髪の歴史 (旧字旧仮名) / 桑原隲蔵(著)
天地の表彰シンボルを通じて神霊を見るが如き超越的トランセンデンタルの直覚を有せざるべしといへども、彼れはたしかに人生てふ経験を有せり。彼れは社会、政治、経済、人情を貫通する数条の道理を理会せり。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
「あのう……世間せけんでは、あなたのことをあい天使みつかひだの、平和へいわ表徴シンボルだのつてつてゐるんです」
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)