符号シンボル)” の例文
旧字:符號
しかも此貧しい/\幼児の読書が、要するに、今の私の全き知識の萌芽でもあり、全き仕事の符号シンボルでもある。
打ち崩されるたびにまた同じ順序がすぐ繰返された。自分はついに彼女のくちびるの色まで鮮かに見た。その唇の両端りょうはしにあたる筋肉が声に出ない言葉の符号シンボルのごとくかすかに顫動せんどうするのを見た。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)