“ろか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ロカ
語句割合
濾過54.2%
蘆花25.0%
路花8.3%
芦花4.2%
蘆葭4.2%
露華4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一つの事象が知識になるためにはその事象が一たび生活によって濾過ろかされたということを必要な条件とする。ここに一つの知識があるとする。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
僕は、聖書の事と、それから、蘆花ろかのことを言ったけれども、かなわなかった。木村の思想は、ちゃんと生活においても実行せられているのだからすごいのだ。
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
路花ろかに逢おうと思って行った処が、十時でなけりゃあ起きないということだから、このへんをさっきからぶらぶらしている」
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
やがては、芦花ろか散る江頭こうとうの船べりに霜のほこをならべ、よしの葉かげに戦艇せんていをしのばすなどの水滸すいこさいに、かの天罡地煞てんこうちさつの諸星を会するにいたる先駆の第一星こそ、まさにこの人だったのである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
○塩入村の茅舎竹籬ぼうしやちくりを見、左に蘆葭ろかの茂れるを見ながら一折して、終に南に向つて去る。このあたりは河水東西に流れて両岸の地もまた幽寂ゆうじやく空疎なれば、三秋月を賞するのところとして最も可なり。
水の東京 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
むか以太利イタリーの大家アンドレア・デル・サルトが言った事がある。画をかくなら何でも自然その物を写せ。天に星辰せいしんあり。地に露華ろかあり。飛ぶにとりあり。走るにけものあり。池に金魚あり。枯木こぼく寒鴉かんああり。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)