“ようびょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
杳渺28.6%
妖猫14.3%
庸猫14.3%
沓渺14.3%
窃眇14.3%
窈渺14.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
定基は其のかたえに昼も居た、夜もして、やるせない思いに、が身の取置きも吾が心よりとは無く、ただ恍惚こうこつ杳渺ようびょうと時を過した。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しかも其の因縁いんえん糾纏錯雑きゅうてんさくざつして、果報の惨苦悲酸なる、而して其の影響の、あるい刻毒こくどくなる、或は杳渺ようびょうたる、奇もまた太甚はなはだしというべし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
黄河は暗くなりかけていた。西南方に、妖猫ようびょうの眼みたいな大きな星がまたたいていた。その星の光をよく見ていると虹色のかさがぼっとさしていた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
庸人ようじん相互あいごする以上はくだって庸猫ようびょうと化せざるべからず。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
建文帝かくの如くにして山青く雲白きところに無事の余生を送り、僊人せんにん隠士いんし踪跡そうせき沓渺ようびょうとして知る可からざるが如くに身を終る可く見えしが、天意不測にして、魚は深淵しんえんひそめども案に上るの日あり、とりは高空にくれども天に宿しゅくするによし無し。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
わたくしは見咎みとがめられまいと橋の勾配の蔭に身を伏せたときから、女は材木店のご新造とは承知しましたが、女に何か嘆きの美しい姿があるまゝに、材木店のご新造さんとして眺めるより月下の嘆きの女としてもう暫らく眺めたく、そこですぐには現れ出ないで、窃眇ようびょうとした夜気の中にその姿を覗いていました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
すると三度か四度目に一度ぐらいの割で、真佐子から返信があった。それはいよいよ窈渺ようびょうたるものであった。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)