“やまねこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山猫84.6%
陰女7.7%
売女7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ね床にもぐつてからも、山猫やまねこのにやあとした顔や、そのめんだうだといふ裁判のけしきなどを考へて、おそくまでねむりませんでした。
どんぐりと山猫 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
その金兵衛に、ところもあろうに、初めて訪ねた陰女やまねこの家で会ったのだった。跣足はだしのまま逃げた歌麿が、駕籠屋を呼ぶにさえ、満足に口がきけなかったのも、無理ではなかった。
歌麿懺悔:江戸名人伝 (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
それはゆうべ会った陰女やまねこのお近と寸分も違わない、茗荷屋みょうがや若鶴わかづるの姿だった。
歌麿懺悔:江戸名人伝 (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
冗談じょうだんじゃねえ、いくらおまえさんのいたにしたって、こいつがわかってたまるもんか。ことわっとくが、当時とうじ十六もん売女やまねこなんざ、いにきゃァしねえよ
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
「なにないことがあるものか。三日みっかにあげず三枚橋まいばし横丁よこちょう売女やまねこいにかけてるじゃないか。——はながまともにいてるのが、いっそ不思議ふしぎなくらいなものだ」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)