“ものおぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
物覚50.0%
物憶25.0%
物覺12.5%
者覚12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうだ、物覚ものおぼえがいいね、君は。しかしその城塞が、ドイツ軍の爆撃にって、三分の二ぐらいは崩れてしまっていることを知っているかね」
暗号音盤事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
近頃人々は物憶ものおぼえが悪くなった。これも文字の精の悪戯いたずらである。人々は、もはや、書きとめておかなければ、何一つ憶えることが出来ない。着物を着るようになって、人間の皮膚ひふが弱くみにくくなった。
文字禍 (新字新仮名) / 中島敦(著)
さうして物覺ものおぼえのよい但馬守たじまのかみがまだ半年はんとしにもならぬことを、むざ/\わすれてしまはうとはおもはれないので、なに理由わけがあつてこんなことをふのであらうと、玄竹げんちくこゝろうなづいた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
それからというものは、きゅうに、その子供こどもまれわったように者覚ものおぼえがよくなりました。みんなはおどろくばかりでした。すると、教師きょうし自慢じまんをして
教師と子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)