“めじろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:メジロ
語句割合
目白58.1%
繍眼児11.6%
繍眼兒9.3%
目白鳥7.0%
眼白7.0%
眼白鳥7.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うぐいす目白めじろのような素人には何とも致し方のない小鳥でも、詳しく見究めたら仲間うちだけで、通用している個性というものはきっとあると思うが
「どうも済まねえ。なにしろ、この通り繍眼児めじろのおしくらだからね」と、定吉は鼻で笑いながら云った。
半七捕物帳:38 人形使い (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「坊んち嫌ひ。……お時さんは一昨年をととしからもうお母アさんやおまへんか。お父つあんと金毘羅まゐりしやはつた時から。……」と、兩の眼を繍眼兒めじろみたいにして、自分を見詰めた。
父の婚礼 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
ところで、生捉いけどって籠に入れると、一時ひとときたないうちに、すぐに薩摩芋さつまいもつッついたり、柿を吸ったりする、目白鳥めじろのように早く人馴れをするのではない。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もっとも女はその場に一人しかいなかったが、ぐるりと眼白めじろ押しに取り巻いて、めいめい勝手にお好み焼を焼いていた。
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)
神社に詣るも家におるも感情に何のかわりなく、その上合祀で十社二十社まるで眼白鳥めじろが籠中に押し合うごとく詰め込まれて境内も狭くなり、少し迂闊うかとすれば柱や燈架ガスとうだいに行きあた
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)