“めじろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:メジロ
語句割合
目白58.5%
繍眼児12.2%
繍眼兒9.8%
目白鳥7.3%
眼白鳥7.3%
眼白4.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あを羽織はおり吉公きちこう目白めじろだの、それからおやしきのかなりやの姫様ひいさまなんぞが、みんな
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
おもひのまゝ枝葉えだはひろげた獨活うど目白めじろあつまつてくのが愉快ゆくわいらしくもあれど
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
十月十二日の時雨しぐれふる朝に、私たちは目白めじろ額田六福ぬかだろっぷく方を立ち退いて、麻布宮村町みやむらちょうへ引き移ることになった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
貴婦人はその無名指むめいしより繍眼児めじろ押競おしくら片截かたきりにせる黄金きんの指環を抜取りて、懐紙ふところかみに包みたるを、
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
まことや鶯、繍眼児めじろひわ萵雀あおじの羽の緑なる、鳩、竹林鳥るりの紫なる皆何物にも譬へがたなき色なり。
一夕 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
柳浪先生の繍眼児めじろを飼ひて楽しみとせられしはあたかも余の始めて先生を見たりしその頃より始まりしなり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
そしてその篁の蔭には一二本づつの椿と梅とが散り殘つて、それに幾羽とない繍眼兒めじろが啼き群れてゐた。
「坊んち嫌ひ。……お時さんは一昨年をととしからもうお母アさんやおまへんか。お父つあんと金毘羅まゐりしやはつた時から。……」と、兩の眼を繍眼兒めじろみたいにして、自分を見詰めた。
父の婚礼 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
繍眼兒めじろよ 氣輕なお前の翼の音 身輕なお前の爪の音
山果集 (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
以前、あしかけ四年ばかり、相州逗子そうしゅうずしすまった時(三太郎さんたろう)と名づけて目白鳥めじろがいた。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ツィ——と寂しそうに鳴いて、目白鳥めじろただ一羽、雪をかついで、くれないに咲いた一輪、寒椿かんつばきの花に来て、ちらちらと羽も尾も白くしながら枝をくぐった。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
目白鳥めじろなどのかりねぐらおどろいてつのであつた。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
八合目ほどの所の路ばたによく囀る眼白鳥めじろの聲を聞いた。
梅雨紀行 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
そしてそれに寄りつどうた眼白鳥めじろが非常に多い。
邦人はまた急に信仰心が薄くなり、神社に詣るも家におるも感情に何のかわりなく、その上合祀で十社二十社まるで眼白鳥めじろが籠中に押し合うごとく詰め込まれて境内も狭くなり、少し迂闊うかとすれば柱や燈架ガスとうだいに行きあたり、犬のくそを踏み腹立つのみ。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
いずれも一目見てこれもあまり上等の芸人でないと知れる男女が、もっとも女はその場に一人しかいなかったが、ぐるりと眼白めじろ押しに取り巻いて
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)
ほとんど半裸にひとしい恰好で(すなわち踊りはいかに激しい肉体労働であるかを如実に示しつつ)鏡台の前に、眼白めじろ押しにならんで
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)
ぽかぽかと日あたりのよい縁側に、猫が四五匹、雪見燈籠の笠のうえに、鳥籠があって、二羽の眼白めじろがしきりに鳴いている。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)