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目白鳥
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めじろ
ツィ——と寂しそうに鳴いて、
目白鳥が
唯一羽、雪を
被いで、
紅に咲いた一輪、
寒椿の花に来て、ちらちらと羽も尾も白くしながら枝を
潜った。
ところで、
生捉って籠に入れると、
一時と
経たないうちに、すぐに
薩摩芋を
突ついたり、柿を吸ったりする、
目白鳥のように早く人馴れをするのではない。
以前、あしかけ四年ばかり、
相州逗子に
住った時(
三太郎)と名づけて
目白鳥がいた。
目白鳥などの
假の
塒を
驚いて
起つのであつた。