目白鳥めじろ)” の例文
ツィ——と寂しそうに鳴いて、目白鳥めじろただ一羽、雪をかついで、くれないに咲いた一輪、寒椿かんつばきの花に来て、ちらちらと羽も尾も白くしながら枝をくぐった。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ところで、生捉いけどって籠に入れると、一時ひとときたないうちに、すぐに薩摩芋さつまいもつッついたり、柿を吸ったりする、目白鳥めじろのように早く人馴れをするのではない。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
以前、あしかけ四年ばかり、相州逗子そうしゅうずしすまった時(三太郎さんたろう)と名づけて目白鳥めじろがいた。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
目白鳥めじろなどのかりねぐらおどろいてつのであつた。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さびしさうに、一羽いちは目白鳥めじろいた。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)