“ぼうり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
忙裏40.0%
忙裡20.0%
暴利20.0%
眸裡20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
京都清遊の後、居士はたちまち筆硯ひっけん鞅掌おうしょうする忙裡ぼうりの人となった。けれどもかんを得れば旅行をした。「旅の旅の旅」という紀行文となって『日本』紙上に現われた旅行はその最初のものであった。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
始のほどは高利かうりの金を貸し付けて暴利ぼうりむさぼり、作事こしらへごとかまへて他をおとしいれ、出ては訴訟沙汰そしようさたツては俗事談判ぞくじだんはんゆる間も無き中に立ツて、ぐわんとして、たゞ其の懐中くわいちうこやすことのみ汲々きふ/\としてゐた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
あたかも肉眼で遠景を見ると漠然ばくぜんとしているが、ひとたび双眼鏡をかけると大きな尨大ぼうだいなものが奇麗きれいに縮まって眸裡ぼうりに印するようなものであります。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)