“ほしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
歩哨76.2%
保証14.3%
保障4.8%
保正2.4%
輔相2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下の狭い渓川たにがわのあたりである。突然歩哨ほしょうしていた兵の大きな声がしたと思うと、間もなく、そこから駈け上がって来る足音がする。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
前途がどう展開てんかいするかも知れず、分娩ぶんべんの時期が後れるかも知れず、私が果して生きぬくかにも不安があるので、「オボエアリ」との保証ほしょうを得るにも心もとないのであった。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
しかしこれは高き見地より見てのことであって、社会がいまだ法治ほうちの階段に進まない時代には、武勇は社会の安全に対する保障ほしょうで、武勇なければ生命も財産も危険にひんするばかりである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
金栄の家は甚だ富んでいて村の保正ほしょうをしていた。興哥と慶娘の二人はそれを尋ねて往った。
金鳳釵記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
この月毅堂は徴士より太政官ごん弁事に任命せられた。『明治史要』戊辰閏四月の記事に、「官制ヲ改定シ太政官ヲ分ツテ議政行政(略)七官ト為シ、行政官ニ輔相ほしょう弁事史官ヲ置ク。」
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)