“へんぺん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
翩々54.5%
片々33.3%
翻々6.1%
翩翩3.0%
飜々3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日中には、何千となき白いちょうがそこに逃げ込んできた、そしてこの生ある夏の雪が木陰に翩々へんぺん渦巻うずまくのは、いかにもきよい光景であった。
世を弄ぶつもりの彼や純友一味のともがらも、結局は、時代の風に、片々へんぺんの影を描いては消え去る落葉の紛々ふんぷんと、何ら異なるものではなかった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山はところどころ紅葉して、郊外の水や道には、翻々へんぺん、枯葉が舞っていた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
翩翩へんぺんのおいたさん、うんとお楽しみなさいよ。面白いことはいつまでもつづきませんからね。」
翩翩 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
出島は年来和蘭人の居留地で、欧洲兵乱の影響も日本には及ばずして、出島の国旗は常に百尺竿頭ひゃくしゃくかんとう飜々へんぺんして和蘭王国はかつて滅亡したることなしと、今でも和蘭人がほこって居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)