“ふとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
埠頭66.7%
不撓25.8%
不当2.2%
浮宕2.2%
阜頭2.2%
傅彤1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高松の埠頭ふとうに着く頃はもう全く日が暮れている。くれない丸がその桟橋に横着けになると、たちま沢山たくさんの物売りが声高くその売る物の名を呼ぶ。
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
理想の不撓ふとうなる理論をもって大業を果たさんために戦うそれらの人々は、たとい倒れても、またことに倒れたがゆえに、崇高たるのである。
村の人にしても同じだった。だれがどうというのではなく、不当ふとうにつらくあたっていたことを、ひそかにいているようだった。なぜなら、小石先生の評判ひょうばんがきゅうによくなったのだ。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
奈良朝の頃神護景雲じんごけいうん三年に、浮宕ふとうの百姓二千五百余人を陸奥国伊治城に置くとか、平安朝の初め延暦二十一年に、駿河・甲斐以東諸国の浪人四千余人を、陸奥国胆沢城に配置すなどいうことが
かくしてかれはふたたび、あの最もおどろくべき阜頭ふとうを見た。
もしここへ、味方の傅彤ふとう張苞ちょうほうなどが馳けつけて来なかったら、彼の運命は呉の大将どもに託されていただろう。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこは蜀の一将傅彤ふとうが守っていた。これへの夜襲に、呉の凌統りょうとう、周泰、韓当などが、われこそと挙って先鋒を志願したが、陸遜は何か思う旨があるらしく
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)