“ふつ/\”の漢字の書き方と例文
語句割合
沸々100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お比奈はパツとすそを蹴返すと、一しゆん、鬪志沸々ふつ/\たる惡少年皆吉になつて居りました。
銭形平次捕物控:239 群盗 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
くわふるに寒肌あはを生じ沼気沸々ふつ/\鼻をく、さいはひに前日来身躰しんたい鍛錬たんれんせしが為め瘧疫ぎやくえきかかるものなかりき、沼岸の屈曲くつきよく出入はじつに犬牙の如く、之に沿うてわたることなれば進退しんたい容易やうゐ捗取はかどらず
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
沸々ふつ/\として到るにふ、天そゝり立つ大嶽とはれか、眼前三四尺のところより胴切に遇ひて、ほとんど山の全体なるかを想はしむ、下界しばしば見るところの井桁ゐげたほどなる雲の穴よりあるいしわを延ばし
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)