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ひんねん
かくの如く長崎の港門は、むしろ外舶に対して
狭窄となりたるに
係らず、我が辺海の波濤は、
頻年何となく
咆哮して、我が
四境の内に
轟けり。
燕王こゝに
於て、
太息して曰く、
頻年兵を用い、何の時か
已む
可けん、まさに江に臨みて一決し、
復返顧せざらんと。時に
京師の内臣等、帝の
厳なるを
怨みて、燕王を
戴くに意ある者あり。
妙「お
師匠はん何んひゃか
深川辺の者やとひゅうて、
十八九になる娘で
御座えまふが、誠に
因縁が悪いはら、尼に成りたいと申ひて来まひたが、
如何致まひょう」