“ひんねん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
頻年66.7%
因縁33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくの如く長崎の港門は、むしろ外舶に対して狭窄きょうさくとなりたるにかかわらず、我が辺海の波濤は、頻年ひんねん何となく咆哮ほうこうして、我が四境しきょうの内にとどろけり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
燕王こゝにおいて、太息たいそくして曰く、頻年ひんねん兵を用い、何の時かけん、まさに江に臨みて一決し、また返顧せざらんと。時に京師けいしの内臣等、帝のげんなるをうらみて、燕王をいただくに意ある者あり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
妙「お師匠ひひょうはん何んひゃか深川辺ふかかわへんの者やとひゅうて、十八九ひゅうはッふになる娘で御座おはえまふが、誠に因縁ひんねんが悪いはら、尼に成りたいと申ひて来まひたが、如何いかゞいたひまひょう」