“いんねん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
因縁99.5%
夤縁0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此相馬郡寺田村相馬総代八幡の地方一帯は多分犬養氏の蟠拠ばんきよしてゐたところで、将門が相馬小次郎と称したのは其の因縁いんねんに疑無い。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
旅芸人に因縁いんねんをつけたがる雲助や破落戸ごろつきの類が、こわかおをしてやって来た時にムクがいて、じっとその面を見ながら傍へ寄って行くと
これも花村からの夤縁いんねんで、取引することになり、抱えの公正証書を担保に、金を融通するので、勘定日には欠かさず背広姿で、春よしの二階へ現われるのだった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)