“ひとやり”の漢字の書き方と例文
語句割合
一槍100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにがしという一人の家をかこみたるおり、にわとりねぐらにありしが、驚きて鳴きしに、主人すはきつねの来しよと、素肌すはだかにて起き、戸を出ずる処を、名乗掛なのりかけてただ一槍ひとやりに殺しぬ。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
と、私は大袈裟おおげさあきれてみせて、ひとのいい博士の、急所に一槍ひとやり突込つっこんだ。
しりへよりみの毛をさはらす、熊又まへにすゝむ。又さはり又すゝんで熊つひには穴の口にいたる。これをまちかまへたる猟師れふしども手練しゆれん槍尖やりさきにかけて突留つきとむる。一槍ひとやりあやまつときは熊の一掻ひとかきに一めいうしなふ。