“ひとことふたこと”の漢字の書き方と例文
語句割合
一言二言100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たま一言二言ひとことふたことそれとなく問を掛けて見ても、三千代は寧ろ応じなかつた。たゞ代助の顔をれば、見てゐる其間そのあひだ丈のうれしさにおぼつくすのが自然の傾向であるかの如くに思はれた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
庄左衞門は堅いから向うで金を出したのを立腹して、一言二言ひとことふたことあらそいより遂にぴかつくものを引抜き、狭い路地の中で白昼に白刃はくじんひらめかし、斬合うという騒ぎに相成りましたから
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あるひは兵卒へいそつ頸筋元くびすぢもと駈𢌞かけまはる、するとてきくびゆめやら、攻略のっとりやら、伏兵ふせぜいやら、西班牙イスパニア名劍めいけんやら、底拔そこぬけ祝盃しゅくはいやら、途端とたん耳元みゝもと陣太鼓ぢんだいこ飛上とびあがる、さます、おびえおどろいて、一言二言ひとことふたこといのりをする