“ひけつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
秘訣82.7%
碑碣9.6%
秘結5.8%
祕訣1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茶漬ちゃづけには、熱湯を少しずつ注いだ濃い目のものを用いるのがよい。しかし、抹茶まっちゃ煎茶せんちゃにしても、最上のものを用いることが秘訣ひけつだ。
鮪の茶漬け (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
わたくしはさきに寺僧のことを聞いた時、壽阿彌が幸にして盛世碑碣ひけつやくを免れたことを喜んだ。然るに當時寺僧は實を以てわたくしに告げなかつたのである。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
虚弱で下剤の利かぬ体質だったために秘結ひけつに苦しんでいましたが、灌腸かんちょうを嫌うので治療の仕様もなくて、どの医者も手を引きましたので、父は家人に話して、長襦袢に穴をあけて
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
そのはじめに、成效せいかう祕訣ひけつといふやうなものが箇條書かでうがきにしてあつたうちに、なんでも猛進まうしんしなくつては不可いけないとふ一ヶでうと、たゞ猛進まうしんしても不可いけない、立派りつぱ根底こんていうへつて
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)