“のぶゆき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
信行30.8%
信之23.1%
信順15.4%
信幸15.4%
信睦7.7%
延于7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寺尾藤兵衛信行のぶゆきに伝えられ、藤兵衛から後は、寺尾郷右衛門と、新免弁助のふたりに相伝され、次第に幾派にもわかれて伝承されて行ったが、野田一渓種信は
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小川家といへば、郡でも相応な資産家として、また、当主の信之のぶゆきが郡会議員になつてゐる所から、おもなる有志家の一人として名が通つてゐる。信吾は其家そこの総領で、今年大学の英文科を三年に進んだ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
弘前藩はすべからく当主順承ゆきつぐと要路の有力者数人とを江戸にとどめ、隠居信順のぶゆき以下の家族及家臣の大半を挙げて帰国せしむべしというのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「で——こんどの兵学大講会へいがくだいこうえだが、その真田源次郎、まだ二十歳はたちにならぬ若年じゃくねんものとはいえ、父昌幸、兄信幸のぶゆきにもまさる兵学者へいがくしゃ、一つあれをやろうと思うがどうだ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
保己一ほきいちだん四谷よつや寺町てらまちに住む忠雄ただおさんの祖父である。当時の流言に、次郎が安藤対馬守信睦のぶゆきのために廃立の先例を取り調べたという事が伝えられたのが、この横禍おうかの因をなしたのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それよりは同じ位のもので、青山延于のぶゆきの『皇朝史略』の方を好んだ。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)