“しんぎょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
心経40.0%
心形20.0%
信行10.0%
心敬10.0%
心業10.0%
真経10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今夜夜通しに後始末あとしまつをしてからのことに決めて、皆がそんなことに奔走している時、源氏は心経しんぎょうを唱えながら、静かに考えてみるとあわただしい一日であった。
源氏物語:13 明石 (新字新仮名) / 紫式部(著)
狙うところの心形しんぎょうを散漫に乱してしまう。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むしろ、嫁いでまもないうちに、良人と共に、良人の信行しんぎょうの道へ、こうして、忍苦をひとつにすることができた身を、しあわせとも、妻の大きな欣びとも、思うのであった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わっと、泣いて、師の上人へも、姫の父なる人へも、素裸すっぱだかな自分というものを目に見せてしまいたかった。そのうえで、今日までの、また今日以後の、自己の信行しんぎょうを語りたかった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
寂びしおりを理想とするということは、おそらく芭蕉以前かなり遠い過去にさかのぼることができるであろうということは、連歌に関する心敬しんぎょうの言葉からも判読される。
俳諧の本質的概論 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
心敬しんぎょうが「ただ数奇と道心と閑人との三のみ大切の好士なるべくや」と言ったというが
俳諧の本質的概論 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
それは古い戯曲や旧時代の読本よみほんなどで、あまりに誤られている変形のまぼろしであり、ほんとの宮本武蔵という人の心業しんぎょうは、ああいう文芸からは、片鱗へんりんもうかがうことはできない。
宮本武蔵:01 序、はしがき (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西方金蝉きんせん長老の転生うまれかわり玄奘法師げんじょうほうしと、その二人の弟子どもじゃ。とう太宗皇帝たいそうこうてい綸命りんめいを受け、天竺国てんじくこく大雷音寺だいらいおんじ大乗三蔵だいじょうさんぞう真経しんぎょうをとらんとておもむくものじゃ。悟浄よ、なんじも玄奘に従うて西方におもむけ。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)