信行しんぎょう)” の例文
むしろ、嫁いでまもないうちに、良人と共に、良人の信行しんぎょうの道へ、こうして、忍苦をひとつにすることができた身を、しあわせとも、妻の大きな欣びとも、思うのであった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わっと、泣いて、師の上人へも、姫の父なる人へも、素裸すっぱだかな自分というものを目に見せてしまいたかった。そのうえで、今日までの、また今日以後の、自己の信行しんぎょうを語りたかった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)