“のうがく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
能楽83.3%
能樂16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠征軍の将士を慰労するために、尾山城では、茶会や能楽のうがくが催され、秀吉もまた他愛なく、遊びくらした。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
坂の中段から紅葉館の下に当たる辺に導かれた広い道の奥からは、能楽のうがくのはやしの音がゆかしげにもれて来た。二人は能楽堂での能の催しが終わりに近づいているのを知った。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
ゆきふかくふと寂寞せきばくたるとき不思議ふしぎなるふえ太鼓たいこつゞみおとあり、山颪やまおろしにのつてトトンヒユーときこゆるかとすれば、たちまさつとほる。天狗てんぐのお囃子はやしふ。能樂のうがくつねさかんなるくになればなるべし。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)