“にしめや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
煮染屋85.7%
煮締屋14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
晃 土橋の煮染屋にしめやで竹の皮づつみとらかす、その方が早手廻はやてまわしだ。にしんの煮びたし、焼どうふ、かろう、山沢。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一軒いつけん煮染屋にしめやまへちて、買物かひものをして中年増ちうどしま大丸髷おほまるまげかみあまたんだる腕車くるまして、小僧こぞう三人さんにんむかうより來懸きかゝりしが、私語しごしていはく、ねえ、年明ねんあけだと。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
砂糖店は開かれた。そして繁昌はんじょうした。しなも好く、はかりも好いと評判せられて、客は遠方から来た。汁粉屋が買いに来る。煮締屋にしめやが買いに来る。小松川こまつがわあたりからわざわざ来るものさえあった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)