“にがお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
肖顔42.9%
似顔28.6%
似貌14.3%
肖像14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
絵なり、すがたなり、天女、美女、よしや傾城けいせい肖顔にがおにせい、美しい容色きりょうたと云うて、涙を流すならば仔細しさいない。誰も泣きます。鬼瓦さながらでは、ソッとも、嘘にも泣けませぬ。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とくちゃんは、なかなかのひょうきんもので、両方りょうほう親指おやゆびくちなかれ、二ほんのくすりゆびで、あかんべいをして、ひょっとこのめんをしたり、はんにゃの似顔にがおをしてせて、よくひとわらわせました。
春の日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
似貌にがお絵本)俳優楽室通 一冊 豊国国政画三馬さんば撰 寛政十一年板
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
たいがい紙五杖ぐらいのもので、はじめの片面に、名ある浮世絵師が淡彩で俳優の肖像にがおを描き、版摺りも、かなり精巧なものがすくなくなかった。
あの顔 (新字新仮名) / 林不忘(著)