“とせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
47.1%
41.2%
登勢11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ピエートロ未だ一僧侶なりし時アヴェルラーナの院主の請ひによりかしこに行きて二とせばかり止まりゐたることありと
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ふさ付き帽子面もちゆたかに洋服かる/″\と花々敷を、坊ちやん坊ちやんとて此子の追從するもをかし、多くの中に龍華りうげ寺の信如しんによとて、千筋ちすぢとなづる黒髮も今いくとせのさかりにか
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
輔之には登勢とせというむすめ一人ひとりしかなかった。そこでやまいすみやかなるとき、信濃しなのの人それがしの子を養ってとなし、これに登勢を配した。登勢はまだ十歳であったから、名のみの夫婦である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)