“とおざ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
47.4%
遠去23.7%
遠距21.1%
遠退5.3%
遠避2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
教会全体は危険物として余をとおざけたり、余は実に悪鬼の使者として綿羊の皮をかむりながら神の教会を荒すために世に産出うみいだされし有害物なるか
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
くろい頭巾ずきんの中から、ふくろのような目をギョロリとさせて、やなぎがくれに遠去とおざかる三つの網代笠あじろがさを見おくっていたが、やがてウムとひとりでうなずいた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ええ、ままよ」そんなことを呟いて彼の遠距とおざかる跫音あしおとがしたが、翌朝行人によつて、そこから幾らも離れない路上に縊死をとげたネルヷルが発見された。
牧野さんの死 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
「よう来てくれた。実はちと頼みおきたいことがあって」と、人を遠退とおざけた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
嚇迫かくはくして貴郎から遠避とおざけようとするのです! けれど私は何んな事があっても決して貴郎とは別れやしません! 貴郎と別れるくらいなら私は彼奴あいつ等と縁を切って、貴郎を連れて何処へでも行って
温室の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)