“てゝおや”の漢字の書き方と例文
語句割合
父親100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある時は長い間人知れず自らとがめてゐた殺人の罪を持つた男をしてその胸を開かしめた。父親てゝおやの子を生んだ娘は泣いてその汚れた袈裟けさすがつた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
病氣の父親てゝおやに土産にするといふのであつた。最初からその積りで、ちつとも箸をつけなかつたのかもしれない。三田は女中を呼んで勘定を命じた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
やが父親てゝおやむかひにござつた、因果いんぐわあきらめて、べつ不足ふそくはいはなんだが、何分なにぶん小児こどもむすめはなれようといはぬので、医者いしやさひはひ言訳いひわけかた/″\親兄おやあにこゝろもなだめるため
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)