“てんぽう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
天保82.6%
転封8.7%
天宝6.5%
天逢2.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天保てんぽう二年の五月に生まれて、生みの母の覚えもない半蔵には、ことさら五月雨さみだれのふるころの季節の感じが深い。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
くだって天保てんぽう年間には、兵糧丸について面白い騒ぎがありますが、それはまた筆を改めて書く機会もあるでしょう。
後に再び川越に転封てんぽうされ、そのまま幕末に遭遇した、流転の間に落ちこぼれた一藩の人々の遺骨、残骸ざんがいが、草に倒れているのである。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大阪冬の陣の媾和には、初め家康から、一、浪人赦免、二、秀頼転封てんぽうの二条件を提議し、大阪方からは、一、淀君質として東下、二、諸浪人に俸禄を給するために、増封の二条件を回答した。
大阪夏之陣 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
とう玄宗げんそう、開元は三十年の太平をけ、天宝てんぽうは十四年の華奢かしゃをほしいまゝにせり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
唐の天宝てんぽう十三年、春三月、かれらは新安しんあんから江を渡って丹陽たんよう郡にむかい、下査浦かさほというところに着いた。
また関興やそのほかの旗本は、みな天逢てんぽうの模様のある赤地錦あかじにしき戦袍せんぽうを着、馬を飛ばせば、さながら炎が飛ぶかと怪しまれた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)