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てつなべ
ふりがな文庫
“てつなべ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
鉄鍋
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鉄鍋
(逆引き)
やがて、女中は
誂
(
あつら
)
えて置いた鳥の肉を大きな皿に入れて運んで来た。
紅
(
あか
)
くおこった火、熱した
鉄鍋
(
てつなべ
)
、沸き立つ
脂
(
あぶら
)
などを
中央
(
まんなか
)
にして、まだ明るいうちに姉弟は夕飯の
箸
(
はし
)
を取った。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
……しかしお
好
(
この
)
み
別誂
(
べつあつらへ
)
で
以
(
もつ
)
て、
鳥
(
とり
)
のブツ
切
(
ぎり
)
と、
玉葱
(
たまねぎ
)
と、
凍豆腐
(
こゞりどうふ
)
を
大皿
(
おほざら
)
に
積
(
つ
)
んだのを
鉄鍋
(
てつなべ
)
でね、
湯
(
ゆ
)
を
沸立
(
わきた
)
たせて、
砂糖
(
さたう
)
と
醤油
(
しやうゆ
)
をかき
交
(
ま
)
ぜて、
私
(
わたし
)
が
一寸
(
ちよつと
)
お
塩梅
(
あんばい
)
をして
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
炉には三本の
錆
(
さ
)
びた鉄棒が組んであって、これも錆びた古鎖で
吊
(
つ
)
った、平べったい
鉄鍋
(
てつなべ
)
が掛かってい、鍋の中には直径二十センチほどの、まるくて濃い茶色の、餅のような物が
おごそかな渇き
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
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