“ていしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
挺身51.7%
逓信17.2%
貞心10.3%
廷臣10.3%
艇身3.4%
貞信3.4%
釘身3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼のような無頼者のおやじでも、その子が危難へ向って挺身してゆくのを見ると、狂気のような声を出さずにはいられない。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
実を言ふと、その二三日前から、中橋氏は今度の内閣には、主だつた椅子の一つが屹度自分の方に転げ込んで来るものと腹をめてゐた。内務か、農商務か、逓信か。
なれどもお隅は貞心な者でございますから、いように切りけては客と一つ寝をする様なことは致しません、より器量はし、様子は好し、其の上世辞がありまするので、大して客がござります。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
皇后を除くため、張韜という廷臣と謀って、桐の木の人形に、魏帝の生年月日を書き、また何年何月地に埋むと、呪文を記して、わざと曹丕の眼にふれる所へ捨てた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それほど、ゴオルでは、へたばっていながらも、気魄では、敵を追っていたらしい。四艇身半の開きも、かにみえるほど、日本人の気魄は、彼等を追いめていたのでしょうか。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
断食をして座敷の内でお百度を踏んで祈念を貞信の心を、神さまも守って下さるかして、あれがお百度をあげる内は伊之助がトロ/\寝られるという、あんな結構な嫁を何咎も無いのに離縁して
『釘になにか変ったことがあるにちがいない』と僕は言った。僕はそれにさわってみた。すると、その頭のほうが、四分の一インチほどの釘身がついたまま、ぼろりと取れて僕の指に残った。