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逓信
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ていしん
ふりがな文庫
“
逓信
(
ていしん
)” の例文
「年は三十七です。
私
(
わたくし
)
は
逓信
(
ていしん
)
省に勤めた小官吏です。この度飛騨の国の山中、一小寒村の郵便局に電信の技手となって赴任する第一の午前。」
革鞄の怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
実を言ふと、その二三日前から、中橋氏は今度の内閣には、主だつた椅子の一つが
屹度
(
きつと
)
自分の方に転げ込んで来るものと腹を
定
(
き
)
めてゐた。内務か、農商務か、
逓信
(
ていしん
)
か。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
葉巻を
横銜
(
よこぐわ
)
えにしながら、場所柄をも考えないように
哄笑
(
こうしょう
)
している巨漢は、
逓信
(
ていしん
)
大臣のN氏だった。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
それでもまだ諸国
逓信
(
ていしん
)
省は郵便物の托送を頑として鉄造船にたいしては拒みつづけた。
黒船前後
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
逓信
(
ていしん
)
省〔駅逓局〕は六万ドルの純益をあげ、手紙一本、金一セントなりともなくなったり盗まれたりしなかったというが、これは日本人が生れつき正直であることを証明している。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
逓
常用漢字
中学
部首:⾡
10画
信
常用漢字
小4
部首:⼈
9画
“逓信”で始まる語句
逓信省
逓信局
逓信課