“ていご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
牴牾42.9%
諦悟28.6%
堤後14.3%
庭後14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼が世を終るまでは、諸侯に違言なく、水戸烈公の如きも、ややもすれば牴牾ていご扞挌かんかくしたるにかかわらず、なお幕府の純臣たるを失わざりしなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
昭和七年の夏よりこのかた、世のありさまの変るにつれて、鐘の声もまたわたくしには明治の世にはおぼえた事のない響を伝えるようになった。それは忍辱にんにく諦悟ていごの道を説く静なささやきである。
鐘の声 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
堤後ていご樹下じゅかに鳴いているのだろう、秋蝉あきぜみの声がしおらしく聞えて来た。
蘆声 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
公爵こうしやく博士はかせえぬが、それまでつてるべきでもいので、さあ、そろ/\蠻勇ばんいう開始かいししやうと、庭後ていご鐵道線路添てつだうせんろぞひの試掘しくつかゝつたが、此邊このへんはモールスいまより二十九ねんまへ