“ちょうそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
長槍27.3%
趙宋18.2%
朝宗9.1%
趙痩9.1%
趙荘9.1%
重棗9.1%
長鎗9.1%
頂相9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長髯ちょうぜんの豪傑が四つの金襴きんらんの旗を背中にさして長槍ちょうそうを振りまわし、また、半裸体の男が幾人もそろって一斉にとんぼ返りを打ったり、小旦わかおやまが出て来て何か甲高かんだかい声で歌うかと思うと
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
今枕山が詩の引によってその来歴をしるせば、宣和硯は趙宋ちょうそうの宣和年間に製せられたもので、天保五年八十四歳で没した江戸の書家中村仏庵が久しくこれを秘蔵していた。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ここでは、東西雲仙の連峰はことごとく脚下に朝宗ちょうそうする。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
趙痩ちょうそうと云わむよりは、むしろ楊肥ようひと云うべき女である。それが女道士になっているから、脂粉の顔色をけがすを嫌っていたかと云うと、そうではない。平生よそおいこらかたちかざっていたのである。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
わたしがそこにいて一番楽しみにしたのは、趙荘ちょうそうへ行って芝居を見ることだ。趙荘は比較的大きな村で平橋村から五里離れていた。
村芝居 (新字新仮名) / 魯迅(著)
役館の番卒は、「何者だっ」と、中から覗き合っていたが、重棗ちょうそうの如きおもてに、虎髯こぜんを逆だて、怒れる形相に抹硃まっしゅをそそいだ巨漢おおおとこが、そこを揺りうごかしているので
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
手にかいこんだ長鎗ちょうそうを、一振り横に振って、西のふもと先で指し
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いちばん多い図は祖師像——達磨之図だるまのずである。達磨頂相ちょうそう蘆葉ろよう達磨など、この図はかなり多く現存している。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)