重棗ちょうそう)” の例文
役館の番卒は、「何者だっ」と、中から覗き合っていたが、重棗ちょうそうの如きおもてに、虎髯こぜんを逆だて、怒れる形相に抹硃まっしゅをそそいだ巨漢おおおとこが、そこを揺りうごかしているので
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)