“ちやうてい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
長汀60.0%
長堤20.0%
長艇20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あしのちかづくと、またこの長汀ちやうていかぜさわやかに吹通ふきとほして、人影ひとかげのないものしづかさ。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
空が曇つてぽつり/\降り出した雨が、蔽冠おほひかぶさる櫻の花に遮られて、それほどには着物を濡さぬのを幸ひと、の十二時過ぎ向島の長堤ちやうてい木母寺もくぼじ近くまで歩いた事があつた。
歓楽 (旧字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
たちまる! 東雲しのゝめの、はるか/\の海上かいじやうより、水煙すいゑんげ、怒濤どとうつて、驀直まつしぐら一艘いつそう長艇ちやうていあり、やゝちかづいてると、その艇尾ていびには、曉風げふふうひるがへ帝國軍艦旗ていこくぐんかんき! るより