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たいりう
止められ
劔道御指南下され候樣にと
強て申けるゆゑ半四郎も
據ろなく然らば四十九日の立迄は
滯留せんとて此所に止まり養父の門弟に
稽古を
拂ひしも
最早夫さへ殘りなく
誠に
當惑の
折柄なるに
御深切の御言葉に
甘え何とも
鐵面皮しき御願ひなれども今少し
夫の病氣の
快る迄御慈悲に
滯留を
痛めつゝ又四五ヶ月も
滯留せし中終に
路金は
殘りなく
遣ひ
捨夫よりは
櫛を
賣簪しを
賣て其日の
旅籠となせしが此さへ彼の
惡漢に
出會し時夫婦の
衣類を
包みし
荷物を