“ぞめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
80.0%
10.0%
騒見10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紅白だんだらぞめの肉襦袢や、肉色の肉襦袢や、あるいは半裸体の男女が、たがいに手を組みひざを合せて、ゲラゲラ笑いながら見物していた。誰もこの残酷な遊戯をめようとはしなかった。
踊る一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
二人はこのごろ、ろくろく話をするような折もなかった。芳太郎は昼間も酒の気を絶やさず、夜はまたふらふらとそこらをほつき廻り、友達と一緒に宿場をぞめき歩いた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
さて酔漢よっぱらいは、山鳥の巣に騒見ぞめく、ふくろうという形で、も一度線路を渡越わたりこした、宿しゅくの中ほどを格子摺こうしずれにしながら、染色そめいろも同じ、桔梗屋、といて、風情は過ぎた、月明りの裏打をしたように
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)