“じんだう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
人道66.7%
訒堂33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その下の人道じんだうを胸のあたりに真鍮の徽章を附けた善男善女の団体が坊さんにれられて幾組も練つて歩き、電車も皆その団体で一杯に成つて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
……その風かをる橋のうへ、ゆきつ、もどりつ、人波ひとなみのなかに交つて見てゐると、撫子なでしこの花、薔薇ばらはな欄干らんかんに溢れ、人道じんだうのそとまで、瀧と溢れ出る。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
更に隙を縫うてむかひの人道じんだうへ駆けのぼり又ほつと一息つく気持はは云へ痛快だ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
グラン・ブルヷアルを初め、目ぼしい大通おほどほりを歩いて人道じんだうから人道じんだうへ越すときの危険あぶなさ。地方から東京へ初めて出た人が須田町の踏切でうろうろするのは巴里パリイに比べると余程よほど呑気のんきである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
此年文化四年に蘭軒は長崎にあつて底事なにごとしたか、わたくしはこれをつまびらかにすることが出来ない。葌斎かんさい詩集を検するに、その交つた人々には徳見訒堂じんだうがあり、劉夢沢りうむたくがあり、長川某がある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
其七の徳見茂四郎は或は訒堂じんだう若くは其族人ではなからうか。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)